2002年3月号
  
  内容・もくじ 
  神の喜ばれるもの
  善の宣伝(宣べ伝えること)の重要性について
  アンクル・トムス・ケビン(アンクル・トムの小屋)から
  弟子たちの足を洗うキリスト(その一) 
  詩の中から 
  ことば 
  休憩室 
神の喜ばれるもの  2002-3-1
  
   聖書に示されている神は、決して難しいことを要求されない。本来私たでも、いつでもできること、すなわち幼な子らしい心をもって、神を仰ぐことである。
   この単純なことを最も神が喜ばれるということは驚くべきことであり、大きな福音である。
   これは、罪をおかしたときにも赦しを求めて神を仰ぐことであり、喜ばしいことがあったときも感謝を捧げて上を仰ぐことであり、生きる道に迷うときには、歩むべき道を示したまえと仰ぐことであり、苦しみのときにも救いといやしを願って主を見つめて祈り願うことである。
   このような単純なことを、最も神は喜ばれ、それを待っておられる。
   このことは、キリストより数百年も昔にすでに預言者によって言われている。
  地の果なるもろもろの人よ、わたしを仰ぎのぞめ、そうすれば救われる。(イザヤ書四五・22)
  
   上を仰ぐ、心からなる愛のまなざしは、それを受けられる神のがわからは、たしかに最もきれいな型通りの祈りより、もっと値打のあるものである。
   われわれもまた、小さな子供や、さらに小動物のそのような物言うまなざしを、どんな美辞麗句よりも愛するのである。(ヒルティ)