風の歌
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2006年

今日は です。
更新は です。
内容・もくじ
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1.一本の木 2.夕暮れの雲 3.いのちの水 4.ぼくは小さなユキダルマ
1.一本の木

葉っぱを全部落とした冬の木が
夕暮れに
じっと立っている
ひらひらと
一枚一枚飛んでいった葉っぱたちは
神様が綴られた
小さな手紙。
近くに
遠くに
手紙を送った冬の木は
これからじっと祈り続ける
手紙のために祈り続ける。

1.一本の木

2.夕暮れの雲


一日中
地の上を駆けめぐってきた主の天使たちが
天に帰る。
空に広がる夕暮れの雲の間から
天使の光がこぼれて輝く。

神様は愛
神様は愛。

雲間から天使たちは光を放ち
神様の愛を
最後まで地上に知らせ続ける

2.夕暮れの雲
3.いのちの水

橋の上に立って
川を見ていると
いのちの水は
わたしに向かって
押し寄せてくる
御座から流れるいのちの水が
押し寄せて
押し寄せて
わたしに向かって流れてくる
主よ
その水でわたしを押し流し
洪水となってわたしの内にあふれて下さい
罪も汚れも不純物も洗い流して
魂から
清い水があふれるものとして下さい。

3.いのちの水
4.ぼくは小さなユキダルマ

ぼくは小さなユキダルマ
大雪の日に作られた。
寒い中で雪を転がし
せっせとぼくは作られたんだ。
とけないように日の当たらないところに運ばれて
ぼくはこうして立っている。
きっとすぐにとけて消えてしまうんだろうな。
だけどぼくは知っているよ。
ぼくが作られた大雪の日
ぼくを作る小さな手はとても優しかったんだ。
だから、
こうして立ったまま
歌えないけど歌っているよ
全部がとけて消えるまで
ありがとうって歌っているよ。
4.ぼくは小さなユキダルマ